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  ルーマニア

新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(4月2日からのイエロー・ゾーンの更新,感染状況等)

●ルーマニア入国に際して自主隔離等が要求されるイエロー・ゾーンが,2日から更新され,43か国・地域となります。
●4月5日発表の一日当たりの新規感染者数は,3,611人,死者が120人で,検査数が通常より1/3程度のため減少していますが,集中治療を受けている患者が1,478人であることと併せて,高止まりにあります。引き続き感染防止にご注意ください。
●ルーマニア政府は,昨年から,新型コロナウイルス感染防止策として緊急事態及び警戒事態を発出し,夜間外出規制などを実施していますが,3月28日以降新たに取られた措置に反対する人々のデモが,ブカレストを中心に各地で発生していることが続いています。皆様におかれては,デモの現場には興味本位に近づかないようにし,安全な場所へ避難するように心がけてください。

1.イエロー・ゾーンの更新
(1)イエロー・ゾーン(ルーマニアへの渡航者が入国後に基本的に14日間の検疫(自主隔離)に置かれる渡航元のリスト)は,4月2日付け国家緊急事態決定第21号によって,下記の43の国・地域に更新され,2日から実施されています。
 イエロー・ゾーンからのルーマニア入国に際して,72時間前までに作成した新型コロナウイルス陰性証明書を提示する場合は,隔離期間が10日間に短縮されます。また,新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した証明書または90日以内に新型コロナウイルスに感染して治癒したことが確認できる者は,それぞれ隔離が免除されます。

国家緊急事態決定第21号
https://stirioficiale.ro/hotarari/hotarare-nr-21-din-02-04-2021-a-cnsu

更新されたリストのリンク先
http://www.cnscbt.ro/index.php/liste-zone-afectate-covid-19/2366-lista-state-cu-risc-epidemiologic-ridicat-02-04-2021/file

ア 一つ前のリストからの削除
ラトビア,スロバキア,マルタ

イ 一つ前のリストからの追加
バミューダ,トルコ,ウクライナ,アルメニア,クロアチア

ウ 4月2日からのイエロー・ゾーン・リスト(43の国・地域)
モンテネグロ,チェコ共和国,サンマリノ,モナコ,アンドラ,
セーシェル,エストニア,スロベニア,バーレーン,レバノン,
アルバ,フランス,スウェーデン,セルビア,ルクセンブルグ,
ブラジル,クウェート,オランダ,イタリア,モルドバ共和国,
チリ,ベルギー,オーストリア,北マケドニア,ウルグアイ,
ポーランド,ハンガリー,パレスチナ,ヨルダン,キプロス,
南アフリカ,コソボ,ブルガリア,ボスニア・ヘルツェゴビナ,キュラソー,
ボナールとシントユースタティス及びサバ,ウォリス・フツナ,
パラグアイ,バミューダ,トルコ,ウクライナ,アルメニア,クロアチア

本リストは,以下のルーマニア保健省国立公衆衛生研究所のウェブサイトから最新情報を確認できます。
http://www.cnscbt.ro/index.php/liste-zone-afectate-covid-19

(2)イエロー・ゾーンの対象となる国・地域との間では,EU加盟国を除き商用航空便の運航は原則停止となります。ただし,例外もありますので,ご利用になる各航空会社に確認することをお薦めします。
また,ルーマニアからの渡航者に対する入国規制措置(陰性証明書の提示等)をしている相手国側から,ルーマニアとの間での商用便運航の禁止等の規制強化をしている場合もありますので,ご注意下さい。

2.ルーマニア国内の新型コロナウイルス感染状況

(1)ルーマニアは現在4月12日までの警戒事態下にあります。今週末には,これを延長する旨の政府決定の発出が見込まれる旨報道されていますが,以下3.の各地でのデモ発生と併せて,ご注意ください。

(2)4月2日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積977,986人,前日からの増加は,3,611人。死亡者数は,累積24,190人で,前日からの増加120人。検査数が通常の1/3となっていることから,新規感染者数は減少していますが,死亡者数とともに高止まりしている傾向にあるので,引き続き感染防止にご注意願います。また,集中治療を受けている患者は,1,478人と1,000人以上の期間が長期間継続しているため,全土で病床数が逼迫し,最寄りの病院で受け入れができずに遠距離の病院へ搬送される事例があると報道されています。

以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。
https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127

(3)5日現在で,直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の割合が3人を超えている県は,イルフォブ県(8.97人),ブカレスト市(6.83人),クルージュ県(6.37人),ティミシュ県(5.14人),ブラショフ県(4.98人),フネドアラ県(4.57人),コンスタンツァ県(4.27人),アルバ県(3.80人),アラド県(3.65人),シビウ県(3.45人),ガラツィ県(3.31人),ジュルジュ県(3.23人),ビホル県(3.12人),ヴルチャ県(3.11人)となっており,イルフォヴ県やブカレスト市の数値は若干下がってきましたが,3.0人以上の県の数は増加しています。また,ルーマニア全土でも3.93人と3人を越える状態となっています。

(4)検疫措置におかれている都市について
5日現在で,ルーマニアの以下リンク先の49市町村は,直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の多さから,検疫措置におかれています。また,ブカレスト市の北側にあるイルフォヴ県では,日本人学校の所在地を含む多くの市町村が検疫措置となっており,オトペニ国際空港のあるオトペニも対象に入っています。ただし,空港への行き帰りについては,搭乗券を提示すれば通行可能の由です。

検疫措置におかれている市町村リストのリンク先
https://www.igsu.ro/Resources/IU/Ordine/1617358501048.pdf

引き続き,マスク着用,手洗い励行,人混みを避ける等の最大限の注意をしてください。

3.各地におけるデモの発生について
(1)3月28日以降連続して,ブカレスト市のビクトリエイ広場や大学広場では,新型コロナウイルス感染防止策に反対するデモが発生しています。一方,参加人数は減少しているとの報道もありますが,突発的に時間や場所を特定せずにルーマニア各地で発生する可能性があるので,十分にご注意ください。
 
(2)100名以上が集まるデモは,現在の警戒事態下では違法であるため,警察による拘束や罰金の対象です。また,フーリガンのような過激化した行動に巻き込まれて,怪我をするまたは警察に拘束される恐れもありますので,万一デモが行われている場所に遭遇した場合は,興味本位に近づくことは絶対に避け,迅速に安全な場所へ避難するように心がけてください。また,もしも被害にあった場合は,当大使館にご連絡ください。

【問い合わせ先】
在ルーマニア日本国大使館領事部
電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)
メール:consular@bu.mofa.go.jp